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峯岸さんの「担当犬(モカ)との奮闘記」 その7

アドバンスコースの受講生の方々を直撃レポート。担当犬との関わりや講座を受けての感想など、実際のスクールの中身が分かります!

『担当犬レベルチェックの巻』

[ビフォー]

前回、「モカは知らん振りして指示に従わないことがある」と書きました。そうなんです。実は、レベルチェックの前日にもモカと“伏せ”のトレーニングをしていたのです。しばらく前から、”伏せ”の指示を出すとモカは急に耳が聞こえなくなり、ハンドシグナルを添えると、見て見ぬふりをするようになってしまったのです。これには困りました。 前回にも書いた通り、強制的に伏せの姿勢を取らせようとするとグニャグニャになって逆らい、上手くできた時に褒めても、おやつで釣っても効果が現れず、時間だけが過ぎてしまいました。「モカが知らん振りをするのなら、私もモカを無視してやるっ!」もう、それしかありません。今まで“座れ”の指示でやっていた事を”伏せ”に変えてみました。 まずは、犬舎に迎えに行きケージを開ける前に”伏せ”、扉を開けたらリードを付ける前にも”伏せ”、モカが伏せない場合は、くるっと背中を向けて立ち去ります。頭の良いモカは、直ぐに「伏せないと楽しい事が消える」と悟ったようで徐々に“伏せ”の指示に従うようになりました。レベルチェック当日に犬舎に行くと、モカは嬉しくて飛んだり跳ねたり座ったり、そして勿論、伏せたりして盛んにアピールしていました。


[レベルチェック]

モカは周りの状況を観察し、その場の空気を敏感に読み取る事ができます。レベルチェックが始まると、最初はフラフラと動いてしまったり、“担当者が触る(尻尾・足先・マズル)”の項目では寝転んで失敗したりと不安定でしたが、 途中から「いつもと雰囲気が違う」と気づいたのか、だんだん集中してくれました。そう、“刺激(お菓子袋ガサガサ)の中を歩く”迄は.....モカはお菓子袋に目が釘付けで、全く集中できず失敗しました。続く、“途中で立ち止まって横に座らせる” 項目もお菓子袋があった所が気になり、真っ直ぐ歩く事ができず失敗。「あーあ、残念、得意な項目(横につけて座らせる)を落としたぁ。」とガックリきた私の横で、モカは早くも立ち直っていました。そして “伏せ・待て”の時にモカが動いてしまい (スフィンクス型→マカロニ型)、私が思わず「アア」と言ってしまった時も、モカは「どうしたの?ちゃんと伏せているよ」と涼しい顔で動揺した私を見ていました。 第1回レベルチェックの28項目中、モカが落としたのは4つです。失敗が上記の3つと、特技として申請したロールオーバー(伏せの状態から一回転する)をドタキャンしました。モカはロールオーバーができます。けれども、何日か前に「おやつを手に持たない時はやらない!」 と固く決心したようで、突然ハンドシグナルだけではピクリとも動かなくなりました。私には何がお気に召さないのか知る由もなく、今回は断念しました。 直前迄“伏せ”のトレーニングをしていた事を考えると、モカの成績にはとても満足しています。モカは本当に良くやりました。「偉かったね、モカ。」

[アフター]

「ウッソー、モカがちゃんと言う事を聞く、憑き物が落ちた!」本当にビックリしました。モカに声だけで“伏せ”の指示を出すと素早くパッと伏せて、顔の前に手をさし出すと、おやつなしでもロールオーバーができます。 そして「はい、次は何をしましょうか?」とやる気満々の態度で、次ぎ次ぎと出す指示に反応して機敏に動きます。モカがあまりにも従順なので感動すら覚えると同時に、狐につままれたような感じでした。そんなモカの姿をスクールスタッフに報告すると、 「レベルチェックに合格し、私に余裕が出てきたのがモカにも伝わったのでないか」と言われてしまい、返す言葉がありません。モカのシーズンと夏の暑さが反抗期の原因だとばかり思っていたけれども、私がモカにプレッシャーをかけていたのか.....それにしても、別の犬になったようなモカの姿を見て嬉しいような悲しいような複雑な気持です。「今までの苦労は何だったの?」 そのまた後でモカの絶好調はあっけなく、たった一日だけで終わってしまいました。ガーン、世の中そんなに甘くないって事をモカが教えてくれました!!


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