アドバンスコースの受講生の方々を直撃レポート。担当犬との関わりや講座を受けての感想など、実際のスクールの中身が分かります!
みなさーん、プードルのグルーミングは楽しいですよっ。
何がそんなに楽しいかって?プードルはやりがいがあります!なんて断言してしまいましたが、本当の事を言いますとモカを洗ったのは未だ3回だけです。
赤茶色の耳垢が出て、耳の中を消毒してもらっていた期間はシャンプー禁止で洗ってやれず、解禁日を心待ちにしていました。
だから尚更、楽しいのかもしれません。それからモカの担当者となり、スリッカー(細い針金を多数植え込んだブラシ)やカンシの持ち方、お腹をブラッシングする時のワンコの立たせ方、顔のブラッシング、等々判らない事が山ほど出てきて、その都度トリマーさんに教えてもらいました。
トリマーさんの手際の良さ、ワンコのコントロールの仕方など、真似したくても出来ないけれど、少しずつ練習しています。
では、手順をざっくり説明しますと、
ブラッシング → 爪切り → 耳毛抜き → 肛門腺絞り → シャンプー → すすぎ → トリートメント → すすぎ → 乾かす
どうですか、簡単そうでしょ?
まずスリッカーで絡み付いている毛をほぐし、ゴミやホコリ、こびり付いたウンチがあれば落とします。
短毛のワンコだったら軽くブラッシングするだけでしょうが、クルクルカールのモカの毛はもつれやすいので、このブラッシングに結構時間がかかります。
次は爪切りですが、モカの爪は黒くてとても長いので少しずつ慎重に血管先端の透明な部分が見える所まで切ります。
私がビクビクしていると、モカが私の不安な気持を察して、モカも爪を切られるのが嫌になってしまうので、パチパチパチとできるだけ短時間で終わらせます。
それから耳の掃除ですが、耳の中にイヤーパウダーをパッパッと振り入れ、手でむしり取れる毛を引っこ抜き、手が届かない所はカンシという道具をを使って抜きます。
実は、カンシで毛をつかむ時に、間違って皮膚をちょっとつまんでしまった事があり、モカが痛がって鳴きました。
強く挟んだ訳ではないけれど「やっぱり皮膚を挟まれたら痛いよね」と深く反省し、それ以来、カンシを使う時は失敗しないように真剣な面持ちで耳の中を覗き込みます。
前回などは、気が付くと無意識のうちに息を止めて作業していました!それ位、気をつけながら、少しずつ毛を抜いています。
耳の中が綺麗になったら、淵にそってイヤーローションをタラーリと入れて、耳の根元を良く揉んだらモカにブルブルとしてもらい耳の中の水分を飛ばします。
それにしても、「ワンコは耳の毛を抜かれても痛くはないのかな、耳の中にローションを垂らしても大丈夫なのかな」といつも考えてしまいます。耳の中にまで毛が生えているなんて不思議だと思いませんか?
肛門腺絞りは、まず指で触ってみて肛門嚢の位置を確認してから、尻尾をぐっと持ち上げ、肛門嚢を押し上げるようにして絞ります。
コツさえつかめれば、くっさーい液が簡単に出てくるようになります。
ここから、いよいよ洗います。
モカは頭のてっぺんや耳の周りを洗ってもらうのが大好きで、マッサージすると気持良さそうな顔をして目をつぶって「今度はここを掻いてよ」と頭を傾けたりするので、私にとってもシャンプーが一番好きな作業です。調子に乗って「痒い所はございませんか?」なんて言いながら洗います。
洗い終わったらすすぎです。
モカは皮膚が弱いのでシャンプーが残っていると皮膚病の原因になるので、とにかくしっかりすすぎます。
トリートメントを付けてしっとりさせたら、今度はヌラヌラしているトリートメントをしっかり落とさなければならず、シャワーヘッドをモカの体に密着させているものの、ほとんど「水責め」のような感じです。
やっと最終段階の乾かしに入ります。
手で水分をざっと絞ったら、ドライタオルで良く拭き、後はドライヤーの風が当たっている部分の毛をスリッカーで梳かしながら、ひたすら乾かしていきます。
動き回るモカを掴まえて、いかに早く乾かすことができるか、時間と戦いながらの体力勝負です。
グルーミングが終了し、「おりこうだったね、散歩に行くから待っていてね」とモカをケージの中に入れてバスタブや床の掃除をしていると、待ちきれないモカはケージの中でオシッコをして、せっかく乾かした足をビチャビチャにしました。
散歩に行けば、電柱脇のゴミ収集場所で、肩の辺りをズリズリ地面になすりつけ、のた打ち回ってヘンな臭いを体にこすり付けていました。嗚呼、せっかく洗ったのに.....悲しすぎる。
次回は、お出かけについて書きます。