加藤さんの「担当犬（さくら）との奮闘記」 その8

皆様こんにちは！やっと寒い時期も終わり、暖かくなりましたね(^^)
そんな中、長かった半年間のさくらとのトレーニングが、ついに終わりを迎える日が来ました。
そして、８回に渡ってお送りしてきましたこの担当犬奮闘記も、今回が最終回になります…。
皆様、今までさくらとの奮闘記を読んで下さって、本当にありがとうございました！(T_T)

[担当犬レベルチェック　２回目]

３月の中旬、担当犬レベルチェックの２回目が行われました。１回目のレベルチェックで、３項目しか受からなかった加藤・さくらペアは、この１ヶ月必死に項目の練習を重ねました！
ふせの形・ヒールウォーク・待て・立って待てなど…前回の奮闘記に書いたかもしれませんが、一度初心に戻って練習しました(・ω・)b
そうすることで、さくらにもう一度正しいことを教えようとしたんです。その結果…

合格！！
無事に２回で合格です！！良かったです…諦めずに自主トレー二ングしたかいがありました…(T_T)
そのレベルチェックでのお話を報告いたします。

[進歩です♪]

まず、心配だった「杖を持った人」「体を触る」「待て１分」「ふせの状態から立て」「犬とすれ違う」…この５項目ですが、全て合格でした！(*^ー゜)
特に「犬とすれ違う」では、前回のさくらとは比べ物にならないくらい犬に興味を示さず、私について歩いてくれたので、とてもとても嬉しかったです！
また、「体を触る」で、いつもあごの下を触ったときに、嫌がって動いてしまっていましたが、日々の自主トレー二ング中での練習成果が出て、今回のレベルチェックでは動かず最後まで我慢できました♪エライ、さくら！(*^ー゜)

そしていつも耐え切れなかった「待て１分」…。
練習では４０秒が最高…待てのやり方は変えてみましたが、続けて１分待つのは練習していません。。本当に自信が無くて臨んだこの項目でした。
でも、さくらは待つことが出来たのです！私の必死で「待て」をさせる姿に、同情してくれたのでしょうか？(笑)
いえ、自信はありませんでしたが、心のどこかでさくらを信じていました。
その気持ちがさくらに伝わっていたのなら、担当者としてこれほど嬉しいことはありませんね(嬉泣)

１回目のレベルチェックが終わって１ヶ月。さくらはすごい進歩しました！
前よりもかなり集中してくれるようになりましたし、外でのお散歩も前より私を見るようになりました。
集中力の無いさくら。この進歩は担当者の私にとって、とても嬉しいことでもあり、自分自身の力になっている実感が沸いた瞬間でもありました(^^)

[反省点…]

やはり、問題は私の振る舞いでした。
３項目しか受かっていないというプレッシャー、誰も喋らず静かな環境での緊張の中、今回は無駄に喋っていませんが(笑)、さくらを呼ぶ声がいつもと違うようでした。
また、項目の間の練習時間を多くとってしまい、さくらの集中力が見る見るうちに切れていきましたね…。

そのために、受かるはずの項目を落としてしまうという、何とももったいないことをしてしまったのです。
トリック「オーバー」「歩行中に止まり、その場で横につけて座らせる」この２項目でした。
特に「オーバー」は惜しく、２往復するところを１往復半で終わってしまいました…
この項目は降格する自信があったので、とても悔しかったです(´・ω・`)

いつもの私に戻ったのは終わり５分。（この時点でまだ６項目くらい、試験内容が残っていました。）
戻った瞬間、今まで出なかった、いつもさくらを呼んでる声が、出るようになったのです！
いつもの私に戻った効果は、さくらが尻尾を振っているのを見てすぐに分かりました(^^)
そこから残り５分の間で、６項目を全て終わらせたのは快挙です！が、最初からいつもの自分でいけば、さくらも最後までしっかり集中してくれていたでしょうし、落としてしまった項目も受かっていたはずです…
まだまだ自分の未熟さを感じました(´・ω・`)でもいつもの自分になら、さくらも信じてついてきてくれることも分かったので、同時に自信もつきました♪

[最後に…]

さて、こうして無事に担当犬レベルチェックに合格することができた、加藤・さくらペア。
しかしまだ終わりではありません。
私は半年間さくらと自主トレー二ングをすることで、たくさんのことを学んできました。

さて、こうして無事に担当犬レベルチェックに合格することができた、加藤・さくらペア。
しかしまだ終わりではありません。
私は半年間さくらと自主トレー二ングをすることで、たくさんのことを学んできました。

会ったばかりの頃は…「さくら」という名前を覚えてもらうことから始めていきました。当然私のことなんて見てもくれません(T_T)
それでも、おやつがもらえることを覚えたさくらは、徐々に私の方へと意識を向けるようになってきましたね♪

最初の壁は…おすわりを全くしないこと、オヤツでの誘導は、良い所までいくのですが、なかなか腰が降りません。
スタッフの方に相談しながら試行錯誤していたら、ある時ちゃっかりおすわりをしているさくらがいました(笑)
その時の格好に、「まるでお猿さんみたいだね！」とみんなに言われた覚えがあります(笑)

そのうち、「待て」を覚え始めて、体を触られることにも慣れ始めてきました。
あんなにリードを引っ張っていたさくらが、室内でヒールウォークができるようにもなりました♪
苦労して教えた「ふせ」も、一応完成です！

さくらとの半年間…長いようで短かった気がします。
ワンちゃんに１から教えるのは、もちろん初めての経験でした。
初めてのわんちゃんが、集中力が無くトレーニング向きでは無い、とスタッフの方にも言われていた、イタリアングレイハウンドのさくらで、最初はとても不安でしたが、今ではとても良い経験だったと胸を張って言えます！
むしろ、さくらで良かったです！(*´∀`)

さくらの気持ちが分からなくて、泣いたときもありました。
自分の不甲斐無さでさくらを混乱させ、泣いたときもありました。
それでも、トレーニングの楽しさを知り、さくらの特性を生かした特技を教えるうちに、自主トレー二ング中、笑顔が増えている自分に気付きました。
今では全てが良い思い出です！

これからはこの経験を生かし、「どんなわんちゃんでも、人が諦めずに教えれば、必ずわんちゃんは応えてくれる！」ことを、周りに広めていきたいと思います！
そして読者の皆様！今まで、本当にありがとうございました！

[さくちゃんへ]

半年間、こんな頼りない担当者についてきてくれて、どうもありがとう！
いっつも元気でハイテンションなさくを見ると、元気が無いときでも笑顔になれたよ。
私が犬舎に行く度に「ピロピロピロピ〜」と喜んでくれて嬉しかった♪
もう一緒にトレーニングすることは無いかもしれないけど、私のこと忘れないでね(T_T)
半年間、本当にお疲れ様★