アドバンスコースの受講生の方々を直撃レポート。担当犬との関わりや講座を受けての感想など、実際のスクールの中身が分かります!
皆様はじめまして!
これから8回に渡って、「さくら」との奮闘記を書かせて頂くことになりました、23期アドバンス生の加藤久美子と申します。
読者の皆様には、この半年間でさくらがどのようにして成長していくのか…親になった気分暖かく見守って頂きたいと思います。
宜しくお願いします。
さて、半年間私の相棒を務めるさくらちゃんですが…皆様、犬種はお分かりでしょうか??
さくらちゃんの犬種は、「イタリアン・グレイハウンド」と言います。
名前の通りイタリアが原産国なわけですが、起源は古代ギリシャやエジプト時代まで遡るそでうす(゜□゜;)
イタリアン・グレイハウンドの特徴としては、まず第一に「サイトハウンド」系と言われ、いわゆる目で物を追うことに長けています。動体視力がすごいんです!
そのため多くのサイトハウンドが狩猟で使われていましたが、イタリアン・グレイハウンドの場合は、エジプトのファラオ・ローマ帝国の支配者・ヨーロッパ諸国の王や女王のコンパニオンを務めてきました。
エジプト時代から数千年経った現在も、コンパニオンとして扱われている犬種です。
第二にこの細いボディ!羨ましくなってしまいますね…
細すぎる足のアキレス腱辺りが透けるので、最初にさくらに会った時は、触ったら壊れるんじゃないかと、本気で思いました。
この細い容姿から、スクールに通う生徒達からは「宇宙人」や「深海魚」と言われ、挙句の果てには「虫っぽい」とか「ナナフシに似てる」などと言われる始末…(´・ω・`)
否めないところが悲しいですけど、犬です!
第三に体毛。
すごく短く細い毛なので、さくらを抱くとスルスル(ツルツル?)と抜けてしまうこともしばしば。
抜け毛は少ないので、毛が宙を舞うことはありませんが、抱けば洋服に短い毛が突き刺さっています。
抜けにくいと言っても生き物ですから、人間と同じように多少なりとも抜け毛はあるんですね♪
一般的にイタリアン・グレイハウンドは耳が垂れていますが、うちのさくらちゃんは耳がピンと立っています。
嬉しいとき・怖いとき・眠いときなどは耳が後ろに垂れるんですけどね。
何の音も聞き逃すまいとしているのか、常に耳が前を見張っています。
さくらの犬種、分かっていただけたでしょうか??
良く言えば、「とても元気な子」!悪く言えば、「とても落ち着きの無い子」!
と言うのも実はさくらちゃん、今年の9月にスクールに来たばかりの、ピッチピチの新人さんなんです(∩∀`)
何もトレーニングが入っていない上、まだ1歳にも満たないお子様。
それはもう面白い反応をしてくれます(笑)後々書いていきますね。
では、私から見たさくらの特徴を箇条書きにしてみましょうか!
・何にでも好奇心旺盛
・他のわんちゃんに怒られても、懲りずにまた繰り返す
・他のわんちゃんに対する遊びの誘い方が下手
・とりあえず跳ねてみる
・飽きっぽい
・オモチャよりもおやつが大好き
・外の世界を知らない
・動く物に興味津々
・大げさ
・しつこい
・爪切りと水が大嫌い
・集中力が無い
・甘えん坊で調子が良い
・首の後ろの菱形模様が素敵
…キリがありませんので、とりあえずはここまでにしておきます。
さくらの第一印象は、「とにかく落ち着きが無い」。
まずじっとしていることが無いんです。ずっと動いているんです。
この子は座ることを知っているんだろうか?と本気で思ってしまったくらい(-ω-;)
また、最初の頃は鳴き声を聞く事もありませんでしたが、そのうち「ピロピロピロ」と言う鳴き声を聞く事が増えました(笑)
えーと、さくらちゃん。犬だよね?ワンって吠えないの?
まるで鳥のさえずりのような、さらに言えば宇宙人と交信しているかのような鳴き声。初めて聞いた時は大爆笑でした。
お散歩では落ち着きの無さが倍増になります。ありとあらゆる物が新鮮なようで、あちこち嗅いで回るんです。
そして拾い食いがひどい!この前は松ぼっくりを咥えて歩いてました(笑)
枯れ葉が風で舞った時はもう大変!それすらも追いかけて手で押さえます!
鳩や猫も見るのは初めてなようで、鳩が飛び立つとさくらも飛び立とうとする根性がすごいです(笑)
飛んでいる鳩も目で追っている姿が印象的ですね。
さくらのことを書いていると止まらなくなるので、今後の奮闘記で追々書いていくことにします(^-^)
10月からトレーニングを始めて、早一ヶ月・・・
まだ自分の名前が「さくら」と言うことも分かっていないような子だったので、この一ヶ月は
・あなたは「さくら」だと言うこと
・私はおやつをくれて楽しい人だと言うこと
・私を見てもらうこと
を集中的にトレーニングしてきました。
名前を呼んで少しでもこちらに反応を返したら、いっぱい褒めていっぱいおやつをあげるんです。
ここで教訓!褒めるときも叱るときもオーバーに!!
これです。わんちゃんと言うのは、声のトーンや表情で何を言われているのか判断する生き物だそうです。
なので、何かを伝えたいときは声のトーンをオーバーに変える必要があります。
褒めるときは高い声で笑いながら明るく、叱るときは低い声で怒った顔で冷たく言うのです。
結構効き目がありますよ!メリハリを付けることで、わんちゃん自身も張り切るんだと思います(^-^)
これは私自身が実際やってみて、効き目があるなぁと感じたことなので、間違いないです♪
さて、いっぱい名前を呼んで・褒めて・おやつをあげて・・・を繰り返していくうちに、私が行くと犬舎の中を「ピロピロピロピ〜」と鳴きながらウロウロと動き、尻尾を振って待っていてくれるようになりました(*´∀`)
嬉しいですよね、少しは私のことを「楽しい人」と思ってくれている証拠ですから!
自分の名前もそうです。
「さくら」と呼べば、私の顔を見てくれるようになったので、だいぶ自分が「さくら」だと言うことを認識してきたんだなぁと思います。
また、あんなに落ち着きが無く、座るのか?とまで思ったさくらでしたが、最近になって突然座ることを覚えました!ヽ(・∀・)ノ
すかさずおやつをあげていっぱい褒めてあげると、「座ればおやつがもらえる」ことを覚えたようで、今ではおやつ欲しさに勝手に座ります(笑)
「おすわり」の言葉や動作ではまだ座れませんが、まずは大きな第一歩です!今はこれで良いんです!嬉しいんですから♪
基本的な指示、「おすわり」・「伏せ」・「立て」を、言葉で出来るようにすることです!
いえ、まずはご飯を食べる前に、必ず座らせて落ち着かせてから食べさせたいです。
今はすごい勢いで食べるので、ご飯が散らかるんですよね…
「待て」も教えたいですが、一つずつ確実に教えていきたいと思っています。
ゆっくり…なんて悠長なことは言ってられないかもしれません。
でも、なるべくさくらのペースで一緒に進んで行きたいです。やれば出来る子!それがさくらなんです。
その良さを私がどんどん引き出してあげたいと思います。
まだまださくらのリーダーには程遠い…
でもあと5ヶ月、私も頑張っていくから、一緒に頑張ろうね!さくら♪
★次回はトレーニングの様子をお伝えできれば良いなと思っていますヽ(´∀`)ノ