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ホーム|スクール通信|担当犬奮闘記|大門 さんの「担当犬(バウム)との奮闘記」 その8

大門さんの「担当犬(バウム)との奮闘記」 その8

アドバンスコースの受講生の方々を直撃レポート。担当犬との関わりや講座を受けての感想など、実際のスクールの中身が分かります!

『ありがとう…バウム』

[2回目の担当犬レベルチェック]

 今回は、『レベルアップ項目』という難しい項目に挑戦しました。結果からお伝えすると…40項目中34項目を取得することが出来ました。(1回目…21項目取得、2回目…13項目取得)私は、前回出来なかった項目は徹底的に練習をし、確実に出来るようにトレーニングに励みました。
 どうすれば出来るようになるのか?バウムにはどうしたら私の指示が伝わりやすいのか?一番練習をしたのは『ヒールウォーク中、横について座る(ヒールポジション)』でした。これには「アイコンタクト」が必要になります。
 なぜなら、ヒールウォーク中にアイコンタクトが出来ていれば止まったときにきちんと横について座ることが出来るからです。
  しかし、バウムにはそのやり方では伝わりませんでした。アイコンタクトをすると前に出てきてしまい、ヒールポジションの位置ではなくなってしまうのです。これにはかなり悩み、いろいろな方法を試しました。止まる直前に足音を大きくたてることや声をかけること、そして、自分の足(太もも)を叩くこと…どの方法を試してもバウムには伝わらず、前に出てしまいました。


 そして、考えたのが「ゆっくり歩く」ということです。止まる少し前から、 段々とゆっくり歩き、歩幅を少し大きくしていくことによってバウムがチラッチラッと私の足を 気にして横にぴたっと座るようになりました。これを見つけたときはとってもうれしかったです。 バウムにわかりやすい方法は「アイコンタクト」ではなく「足の合図(レッグシグナル)」だったのです。
 横に座らせることの基本は「アイコンタクト」ですが、必ずしもそれとは限らないのだと いうことを学びました。『わんちゃんが100頭いれば100通りのやり方がある』とよく言います。 本当にそのとおりで、私たち人間もそうだと思います。いろんなやり方を試し、いろんな方法を知ることで、 そのわんちゃんに合った方法を導き出すことが出来るのです。『レベルアップ項目』で難しいのは普段、出来ているコマンドを座った状態や離れたところから指示を出すことです。いつもはわんちゃんの正面に 立った状態で指示を出しますが、ちょっとした変化によってわんちゃんには伝わらなくなってしまいます。 『3m離れてふせ』『椅子に座って傍にふせ(1分)』はいつもの状態ではなく指示を出しても何も しようとしません。これは徐々に離れていったり、座っていったりを繰り返すことによって出来るよう になります。簡単なように感じますが、ちょっとした変化でわんちゃんには伝わらなくなってしまうのです。
 そのため、トレーニングは出来れば同じ場所で同じ環境で行うことが望ましいのです。この2つの項目は練習 を重ねて出来るようになりました。今回は、レベルアップ項目に挑戦でしたが、私は前回出来なかった項 目が出来るようになったことが最高にうれしかったです。
そして、これがまた自信へと繋がり、飼い主さん へのアドバイスへと繋がっていくのです。


[バウムとの時間]

 アドバンスコースへ進んでから半年が経過しようとしています。それは、もう、終わりが近づいているということです。半年とは長いようで短い期間です。なんだかよくわからないうちに過ぎていってしまったように感じます。ですが、思い起こすといろいろなことがありました。半年前、バウムは人懐っこい性格ということもあり、私に甘えてきたり、トレーニングもおやつを使えば私の指示に従ってくれました。
 それから約3ヵ月後…バウムの反抗期が始まりました。私はトレーニングをしていてもイライラしていて、バウムの表情もムッとしたような状況が何度かありました。そのときのバウムからのカーミングシグナルを受け取ることで、反抗期からは脱出し、「楽しい」という気持ちをもってトレーニングをすることが出来ました。バウムも同じです。
 私が楽しいとバウムも楽しいのです。私の気持ち一つでトレーニングに大きな影響を与えていました。そして、カーミングシグナルを理解すること!これは本当に大きかったです。私は『カーミングシグナル=わんちゃんとの会話』だと思っています。『バウムの言っていることを理解すること』で会話が成立します。そして、お互いに強い絆を築き、信頼関係を深くすることが出来ました。その後は担当犬レベルチェックがあり、そのトレーニングに励みました。半年間で2回のお泊りをし、わんちゃんを飼ったことがなかった私には飼い主さんの気持ちを知ることが出来た大変貴重な経験でした。このほかにもたくさんのことがあるのですが、書くととても長くなってしまうので控えたいと思います。


 私は今後、バウムを引き取り家庭犬として一緒に生活をしていきます。ここでまた、いろいろな悩みが出てくると思います。しかし、今まで学んできたこと・経験してきたことを活かしてバウムを幸せにすることが私の使命です。『わんちゃんを幸せにすること』は飼い主さんの使命でもあります。お互いに幸せに暮らすことが何よりも大切なことなのです。
 今まで書いてきたこの奮闘記も今回で最後です。文章が苦手な私は未だに書くのに時間がかかりますが、バウムとの奮闘振りを皆様にきちんとお伝えすることが出来たのではないかと自負しております。こんなに自信が持てるようになったのも、スクールでのたくさんの経験からです。そして、バウムから学んだことがたくさんあります。バウムは私にとても大切で必要なプレゼントをくれました。バウムが担当犬でよかった!本当にありがとう!!これからは一緒に暮らすパートナーとして、これからも私にたくさんのメッセージをください。
 最後になりましたが、この奮闘記を読んでくださった方々…ありがとうございました。私とバウムは幸せな生活を作り、それを飼い主さんとわんちゃんに伝えていくことを誓います。半年間、本当にありがとうございました。


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