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ホーム|スクール通信|担当犬奮闘記|大門 さんの「担当犬(バウム)との奮闘記」 その5

大門さんの「担当犬(バウム)との奮闘記」 その5

アドバンスコースの受講生の方々を直撃レポート。担当犬との関わりや講座を受けての感想など、実際のスクールの中身が分かります!

『バウムの反抗期!?』

[2回目のお泊り]

 12月29日から1月3日まで5泊6日のお泊りトレーニングを行いました。 年末年始をバウムと一緒に過ごせるのはとてもうれしいことです♪お泊りを始める前からワクワク していました。
 そして、今回の目標は『1.「おすわり」「ふせ」「たて」「ヒールポジション」…ボイスシグナル、 2.「プレイボゥ」…ハンドシグナル、1・2.を自宅でも外でもできるようにする』でした。
  5泊6日もあるのだから出来るはず!と思っていました…しかし、それは間違いでした。
  前回のお泊りでも書いたようにバウムは環境の変化に敏感です。そのため、今回は最初と最後の日 は何もしないでおくことにしました。
2日目からトレーニングを開始しましたが、バウムは集中力もなくなかなか進みません。 実は12月の中頃から私の指示をあまり聞かないことが続いているのです。
  それは、突然やって きました。
トレーニング中、急にふせたりして私の指示をまったく聞かず、散歩に出かけてもスクールと逆方向に向かうとまたふせてしまい嫌がるのです。なんとなく、周囲の方たちから聞いてはい ましたがこれが『壁』というものなのかと思いました。『壁』とは人間でいう反抗期のようなも のです。


 トレーニングを始めてから3ヶ月近く経っていたので、「少しわがままになってみよう」「このひとは本当に僕のリーダーかな?」と試しているのです。
 私はどうすればよいのか悩みました。そして、悩んだままお泊りを迎えてしまったのです。 しかし、原因を考えてみると確実に私にあったのでした。
  私はバウムがかわいいあまりに飛び つきや顔をなめることを許し、本気で怒ったことがなかったのです。これではバウムが私を自分より下だと思ってしまう…そのため、心を鬼にして飛びつき・なめること、そして、 してはいけないことをきちんと怒ることにしました。
  それからというもの、飛びつきの回数は 減り、顔をなめることはほとんどなくなりました。この状況を続けて、私をリーダーだと認識させようと思いました。
 そして、お泊りトレーニングでは「ふせ」「たて」「ヒールポジション」を中心に行いました。 集中力はあまりよくなかったのですが、環境の変化と、バウムの健康状態と精神状態を考えて無理をすることはやめました。トレーニングとしてはあまり進まなかったのですが、お泊りを すると前回同様、気づかされることがあります。


 今回は、1、散歩をあまりしたくないようで早く家に帰りたがる。2、よく昼寝をする。 3、においがすると何でも欲しがる。などなどです。わんちゃんを飼った経験がない私には、 初めてわんちゃんを飼う人の気持ちがわかるような気がしました。
 飼い主さんもこのような悩みを持っている人はたくさんいるはず!と思いました。それについて、 的確なアドバイスをするのがドッグアドバイザー。なので、解決策を考えました。
  1、環境の変化でこの地域に慣れていない。そのため、散歩の時間と距離を短くすることと、これはあまりよくないことですが散歩コースを決めて同じところを歩く。(慣れるまでは)
 2.昼寝に関しては何も問題ありませんでした。わんちゃんはよく寝る動物です。それを知らなかった私は勉強不足でした(反省反省…)
 3、においに関しては、出さないということは出来ません。そのため、わんちゃんにとって危険なものがたくさんある台所には柵のようなものをおいて、台所に来られないようにする。このような対策をとってみるといいかも しれません。


[カーミングシグナル]

 『カーミングシグナル』ってご存知ですか?わんちゃんのボディランゲージと言われているものです。
  最近、バウムはあくびをしたり、体(主に首)をかくことが多くなりました。始めはこれがカーミングシグナルだとは気づきませんでした。バウムは毛が長いのでかゆくなることがあるのは仕方がない、ではあく びは?何もわからないうちに数日が経ち、スタッフの方のカーミングシグナルでは?という言葉でハッとしまし た。
  それから、カーミングシグナルについて調べてみました。あくび…その行動をやめて欲しいとき、わんちゃ んが不安な気持ちやストレスを感じているとき・首をかく…あくび同様、その行動をやめて欲しいときにします。 もう、嫌になっている表現です。これを知ったときに私は愕然としました。私は今まで何をやっていたのだろう? バウムは私の指示や言葉を一生懸命理解しようとして必死にトレーニングをしていたのに、私はバウムが伝えよ うとしていることにまったく理解しようとしないどころか気づかなかったのです。とても反省しました。
 それから、どうすればよいのか、トレーニングはどう進めればよいのかを考えました。前回の最後にも書いた ように「バウムの気持ちになること」とは?バウムの好きなことは?それをトレーニングのときにたくさんの時間を使ってやってみては?と思いました。
  バウムの好きなことは、おもちゃで遊ぶことと体を触ってもらうことです。すぐに実践しました。
  そうしたら、バウムは最後まで飽きることなく、トレーニングにとても集中していました。とってもうれしかったです。それからは、トレーニングをするたびに私も楽しく出来るようになりました。 私の気持ちはバウムに伝わります。(もう…筒抜けです)
  私とバウムのトレーニングはあらゆる意味で『壁』にぶち当たりますが、残された時間を使って、より良い、関係になれるよう努力する日々は続きます!

※あくびや首をかくことが必ずしも『カーミングシグナル』とは限りません。本当にそのような状態のときもあります。


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