立花さんの「担当犬（クーラ）との奮闘記」 その8

半年間に渡って皆さんにお伝えしてきたクーラとの奮闘記もついに最終回となってしまいました。
スクールには「担当犬引取り制度」というものがあります、半年間共にパートナーとして学んで来た担当犬を家族として引き取れる制度です。
僕はとても悩みました、もちろん何も障害がなければ絶対に引き取ります。
しかし、これからは自分が生活して行く為に仕事をしなければなりません、仮に引き取ったとしてもクーラと一緒に居れる時間は僅かでしょう、ほとんどお留守番になってしまいます。
半年間ボーダーコリーという犬種と一緒に居て、クーラがそんな環境で満足して生活出来るとは思えませんでした。
クーラの犬種や性格、運動量などを考え自分が引き取るのと、スクールに残るの、どちらが幸せかを考えるとやはり引き取る事は出来ませんでした(Ｔ^Ｔ)
ですが未練タラタラです（笑）これから働く職場に犬を連れて行けたら確実に引き取るでしょう。
自分にとってはそれだけの事なのですが、それが出来るか、出来ないかでは犬にとっては大きな違いになってしまいます。
クーラは僕の中では特別な存在です。 他の犬と上手く遊べなくても、子供を見ると興奮してしまっても、国道のど真ん中でうんちして僕を困らせても、犬舎の中をうんち、おしっこまみれにしてしまって皆から「うんこクーラ」と言われても、一緒に走って興奮して飛び付いてきても、世界中に１頭しか居ない特別なワンコです。

この先クーラが誰にも引き取られずにいたら、いつか迎えに行きたいです。
誰かに引き取られるのなら絶対幸せになってもらいたいです。

[息抜き＆ご褒美　8-( ・Θ・）]

レベルチェックも終わり同期のみんなでいろんなところに行ってきました。
そんな中でもお台場に犬と一緒に乗れる船があるとの事を耳にして早速行って来ました。
その名も「Happy Dog Cruise 」当日はとても暑かったのですが、船上は風も涼しくとても気持ちよかったです。
スタッフの方も、多分どこかの犬関連のスクールの生徒さんだと思うのですが、さすが！犬の事を良く分かっている方だったので対応もすばらしかったです。
これからの時期は暑さも和らいでくるので、気持ちいいでしょうね。

あともう一箇所、城南島海浜公園(=°-°)ノ
ここには「つばさドッグラン」というとても綺麗なドッグランがあります。
ドッグランもいいところなのですが、園内には砂浜がありそこでも遊んで来ました。
砂浜の感触が楽しいようでクーラはおおはしゃぎでした。

半年間でクーラと２人でいろんな所に行きました、自分の中で思い出深いのはやはりトレーニングを始めた「砧公園」「多摩川の川原」ですね。
この２箇所でトレーニングをしている時はトレーニングの悩みもとても多くて、今思えば一番充実していた時だと思います。

[最後に・・・・。]

僕の中で犬はペットではなくなりました、大切な家族だと思います。
犬は人間に対して無償の愛を与えてくれますが、人間は犬の事をどのくらい理解しているのでしょうか？犬に自分の時間をどのくらい使えるのでしょうか？もしも僕が犬になったら、どーしてもかかせない３つの事があります。
ごはん　お散歩　パートナーと一緒に居る時間　この３つが満たされていれば幸せです。 他に何もいりません。

問題行動も犬の事をちっとも理解していない人間側の都合から生まれてくる事です。
僕はトレーニングをしてきて問題行動を直す難しさを学びました、だったら問題行動が出ないようにすればいいだけです、いざ自分の手におえなくなって困った困ったと騒ぎ立て、犬のせいにするのはどうかと思います。
この奮闘記を見て頂いているみなさんにお願いします。
もしも周りで犬を飼いたいという人が居たら是非、犬を飼う事の楽しさよりも先に大変さを教えてあげて下さい。
そこで飼うのを諦めるのなら、人も犬も不幸にならずに済むかもしれません。
それでも飼いたいと言ってくるのなら犬との生活の楽しさを存分に教えてあげて頂きたいです。

[愛しのクーラへ(^∇^)]

半年間一緒に頑張ってくれてありがと、俺の事誰よりも好きになってくれてありがとね、どんな偉い人が書いた参考書よりもクーラとの半年間の方が勉強になりました。
この経験を生かしてクーラの仲間達が幸せに暮していけるように頑張っていくからね。
次の担当者さんからもいろいろ教えてもらって、更に賢いワンコになる事を楽しみにしてるね(^ ε ^)ｏ

それでは！！半年間有り難う御座いました！！。
みなさん、これからもワンちゃんとの素敵な生活を楽しんで下さい！！