立花さんの「担当犬（クーラ）との奮闘記」 その7

みなさんこんにちは！４月から始まったアドバンスコースも残りわずか３週間となってしまいました、後半の３ヶ月間は　梅雨→猛暑　となりワンちゃん達にとっては過ごしにくい季節が続きましたが、終わってから後悔する事が無いように、あと少しの時間ですがクーラとの関わりを続けて行きます！(=ﾟωﾟ)ﾉ

[担当犬レベルチェック本番！！Σ(ﾟДﾟ)]

８月１７日　晴れ

ついに担当犬レベルチェックの本番です！チェック項目は全部で２８項目、２０項目以上成功で合格となります。勿論自分の目標は全項目合格です！！
当日はレベルチェック前に軽く自主トレを入れたのですが、日中だったのでとても暑く逆にクーラを疲れさせてしまいました・・。
この事が後々ひびいてくるとは・・・・。

レベルチェック開始前、担当犬を試験会場に慣らす為に５分程度の自由な時間が与えられます。
普段自主トレ以外では来る事の無い場所なのでクーラをはじめ他のワンちゃん達も暫くは匂い嗅ぎに夢中になるのですが、本日のクーラさん教室に入ると直ぐに伏せて休んでしまいましたΣ(ﾟДﾟ)。
こ、これは様子がおかしい、あきらかに疲れています。
外に居た時間が長かったせいか、クーラはトレーニングモードどころか、まったりリラックスモードに入ってしまいました。
どうにかしてクーラにやる気を出してもらおうとあれこれ試しましたが全然乗り気じゃありません。
好きなおもちゃや追いかけっこをしても普段のはしゃぎっぷりは見られませんでした（´Д｀；）
でもまぁ仕方が無い、クーラにだってそんな日はあるさっ、それがたまたまレベルチェック本番の日だっただけだもの（Ｔ△Ｔ）
多少の不安を抱えたままレベルチェックはスタートしました。

レベルチェックが始まって普段の機敏さは無いもののクーラは次々と項目をこなして行きました。
まったりモードが良かったのか「お座り、待て」や「伏せ、待て」など模擬レベルチェックの時と比べると今回の方が落ち着きがあり、安心して見ている事が出来ました。
ただ動きたく無かっただけかな？（笑）
多少不安があった「お座り、待て、３０秒姿を隠す」も１回目で成功する事が出来て２８項目すべて成功がチラチラと頭をよぎりはじめました（・ω・　）。

レベルチェックも中盤に差し掛かり、始める前の不安も吹き飛んでいた頃思わぬ項目で躓きました、それは「刺激の中をリード付きで歩く！！」
ここで言う刺激とは１、人が通り過ぎる　２、菓子袋ガサガサ　３、拍手　の３つをヒールウォークでアイコンタクトを取りながら行います。
１番目と３番目の刺激はなんなく成功する事が出来たのですが、問題は２番目でした。
練習では同期生同士でビニール袋を利用して行っていたのですが、本番で使用したお菓子袋はビニール袋の音などかき消してしまうような大きな音を出す袋でした。
ビニールが「カサカサ」なら菓子袋は「ガサ！ガサ！！」ワサビ味のポテチ！！（TωT）
１回目の挑戦では菓子袋の前に差し掛かると、クーラの動きはピタリと止まり菓子袋で犬の興味を引く素晴らしい音色を奏でているスクールスタッフに興味津々です。

クーラ「ねー、ねー、なにしてんのー？なんか美味しいのくれるのー？楽しいのー？」
立花　「クーラ♪　おいでー♪」
クーラ「・・・・・・・・・・・」（チラ見もせず）
立花　「クーラ♪いこーよ、もう行くよ〜・・・。」
クーラ「・・・・・・・・・・・」（菓子袋をガン見中）

ギブアップ！！ヽ(`Д´)ﾉ、１回目の挑戦は完敗です。試験では１つの項目に付き２回まで挑戦するとこが出来ます。
すぐに菓子袋に勝負を挑んでも勝機が無いと察したので、再戦前に短い時間で作戦をたてました。
１回目の失敗で菓子袋ゾーンに差し掛かると「ガサガサ」音はするがクーラにとっていい事は何も無い、っとクーラは分かっただろうと仮定して菓子袋ゾーンに差し掛かる辺りからアイコンタクト＆ご褒美（多め）を２週ほど繰り返しました。
３週目呼ばなくてもこちらを見てきたので準備完了です！！
菓子袋（ワサビ味のポテチ）ＶＳ　立花　のどっちがクーラにとって魅力的か！？対決の２戦目です、絶対に負ける訳には行きません！！半年間ずっと一緒に居てポテチに負ける訳にはいきません！！
菓子袋ゾーンに差し掛かり「ガサガサ！」と音がするとクーラはやはりそちらを見てしまいました、ですが今回は前回と違い「クーラ」と声を掛けるとクーラはすんなりこちらを見ます、ですが試験中はおやつをあげてはいけないので、又直ぐに「ガサガサ！」の方を見てしまいましたヽ(`Д´)ﾉ２Ｍ程の距離なのですが今回はクーラの足が止まる事は無かったので、その後も名前を呼んでアイコンタクトを取りながらなんとかその場を乗り切る事が出来ました。
結果、合格は貰えたのですが１回目の挑戦でトレーニングの基本となる「アイコンタクト」が取れなかったのはショックでした、やはり「アイコンタクト」は出来るようになってからも、ずっと続けて行かなくてはならない項目だという事を改めて実感しました。
このような失敗もいい経験だと思うので大切にしていきます。

レベルチェックはその後も続き、終了後に全ての項目の結果発表があります。
クーラ＆立花ペアの結果は・・・・・。
２８項目中・・・・２７項目合格！という結果に終わりました。
１つ落とした項目は得意だと思っていた「ヒールポジション」でした。
前回の模擬でも上手く行き、本番のレベルチェックまで殆ど練習していなかった項目です。

１回目　手の指示で動くが終了の位置が悪く×
この時点で手の誘導の出し方や指示を入れるタイミングを改善するべきだったのですが、自分の中で「出来て当然」と思ってしまっていたので、すぐに２回目を行ってしまいました。

２回目　手の指示で動くが移動中リードがクーラの足に絡まってしまい終了の位置が悪く×でした。
これは完全に自分のミスです。
１度完璧に出来るようになってもやらなければ徐々に忘れていくという事を軽く考えていました。

今回のレベルチェックを受けてみて模擬の時とは又違った自分への課題が生まれました、犬のトレーニングに関する事だけでは無く、大袈裟に言えばこれから生きていく上で、様々な仕事をしていく上で、自分に足りないものや、気をつけなければいけない事、改善しなければいけない事など本当に沢山の事を学ぶ事が出来ました。

この奮闘記も残すところ後１回で終わりです。
奮闘記が終わるという事はクーラと一緒に居られるのもあと僅かしかありません（T＾T）次回の奮闘記では半年間を振り返りクーラとの思い出を書いてみようと思います(*^ーﾟ)ﾉそれでは！！