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ホーム|スクール通信|担当犬奮闘記|村井 さんの「担当犬(チップ)との奮闘記」 その5

村井さんの「担当犬(チップ)との奮闘記」 その5

アドバンスコースの受講生の方々を直撃レポート。担当犬との関わりや講座を受けての感想など、実際のスクールの中身が分かります!

『もうすぐテスト』

[チーコ]

ちん君。最近は、この二つに落ち着いています。チップのことをどう捉えていいのか心の持ち方 が微妙に揺れています。我が家のワンコ達とは毎日何時間かは必ず一緒ですが、チップはそうではありません。 離れている時間が長い相手ほど気になって仕方がありません。心の中で常にチップを呼んでいる気がします。 相手にはどう思われているかわかりませんけれど。 担当犬は、『お客様のワンちゃんをお預かりしてトレーニングしている』という設定でトレーニングを行って います。自分のワンコではありません。では、自分のワンコではないワンコをどう思っていたらいいのでしょうか? トレーニングを始めたばかりのころは気づかなかった悩みが徐々に表面にでてきています。 そして今、はっきりとした形となって目の前に現れてきました。それは、卒業したらチップと別れてしまうの? ということ。好きにならないように心に歯止めをかけようとしたこともありますが、難しいですね。 本当に飼い主さんがいる子とはまた違うので、次の担当さんが引き取っちゃったらどうしよう。 とか浅ましい考えもでてきました。トレーニングの時間だけ共有するわけではなく、好きになってもらうために お泊りをしたり、一緒に遊びにいったりしました。会うと全身で喜びを表してくれるようになると、 “ずっと一緒にいられるかどうかわからない”という想いから後ろめたさを感じました。今は?今も悩んでいます、 でも好きなることを躊躇するのは止めました。先のことはわからないけど、一緒に過ごせる時間を大切にしたい。 ときめきを我慢したり無視するのは逆に大人気ないですよね。自分の気持ちを無視はしないけど分別のある行動を できるということ。それが大事なのかな。きっとこんな様々な葛藤を乗り越えてプロとしての心構えが築かれて いくのでしょう。


[叱り方]

「怒るからねっ!」そう言いながらチップには、なかなか本気で怒れません。 ワンコかあさんの怒り方を真似をした本場仕込みの怒り方が炸裂する機会がないです。 いたずらした時に叱っても、どこか迫力がありません。どうもよそ様の子という扱いが迷いを生じさせてる みたいです。でも本当に大事なことは、しっかりと注意できるようにしたい。それはお客様のワンコとか、 自分のワンコとかは関係ありません。怒ることと注意は別ですが、本気を伝えるには、人間で言う “怒る,叱る”ことになりそうです。犬には言葉は通じません。理屈をいってわからせようとするのは無理です。 他のワンコやゴールデンかあさんを見ていると、その注意の仕方は人間の表現に置き換えると“怒る”という スタイルになると思います。家のゴールデンは子犬のころ、どうも礼儀知らずだったようで、散々、 ワンコかあさんや、その他のおじ様ワンコに注意を受けていました。それは飼い主さんもショックを受けるほど 怖い怒り方です。やってはいけないことを教える。それはワンちゃん自身のためでもあります。 そのための物凄いエネルギー。それをチップの小さい体にぶつけるのにも躊躇いがあるのかもしれません。 中身は、おじ様(?)ですけど・・・。


[カフェ]

で、一休み。用賀校の周りは、ワンコもOKのカフェやレストランが何件かあります。 さすが都会です。美味しいお茶とお菓子、お食事、友達とのおしゃべり、そして膝の上には可愛いチップ・・・。 至福の時間です。さぼっているんじゃないですよ、立派なトレーニング(のつもり)なんです(^0^。 チップと一緒に、用賀、埼玉、長野と、チャンスがあればいろいろな場所のカフェに行きました。 もう10回ぐらいになったでしょうか。最初はカフェの床に呆然と立ち尽くし周囲を凝視していたチップ。 固まっていて呼ぶ声も耳に入らない様子でした。回を重ねると、今度はウロウロと歩き回るようになり、 最近は、キャリーや膝の上で落ち着いていられるようになりました。だんだんと手間がかからなくなって、 外出も一緒に楽しめるようになっていきます。本当によく躾けられたワンコとの外出は安心できて楽しめるもの。


私は、その蜜の味を知っています。里子にもらったハスキー君は、よく躾られていて、 どこに外出しても恥ずかしくなく、それどころか、病院でもペンションでもカフェでもマザー牧場でも、 飼い主より立派に行動し褒められていました。そのときの驚き、躾の入った犬の素晴らしさを知り感動したことは 忘れません。ワンコと一緒のお出かけが、緊張と不安から、安心と喜びに変わります。楽しさは2倍にも3倍にも なります。チップにもそうなってほしい。それにチップはトイ・プードルなんだから、一番映える場所、 カフェや街で、かっこいい行動をとってほしいのです。 【模擬レベルチェック】の日が迫っています。オスワリ、マテなど決められた項目のチェックを受けます。 私&チップの苦手な“マテ”が基本の項目が多く、大船に乗った気分とはいえません。 小船に揺られて波に翻弄されている感じです。でも大船だって沈むときは沈むし、小船だって運がよければ 目的地にたどり着くのです。沈んでもいないのに小船の上で大騒ぎしないぞー。ようするに、ちょっと開き直った 気分です。次回の奮闘記では、模擬レベルチェックの様子をお伝えしたいと思います。そう書いたら、 なんだかドキドキしてきました。小心の虫が騒ぎ出したみたいです。チップに感染しないようにしなきゃ。


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