アドバンスコースの受講生の方々を直撃レポート。担当犬との関わりや講座を受けての感想など、実際のスクールの中身が分かります!
チップはすでに21単位取得しているので、最終のレベルチェックでは、前回できなかった項目 と新たな項目にチャレンジです。
結果からいうと、新たに8単位取得でき合計29単位となりました。やった〜(^^♪ でも、リンちゃんに2単位負けてしまいました。
リン&高岩ペア、本当に素晴らしかったです。感動しました。 あ〜チップごめんね。今回は私のミスです。チップはちゃんとできているのに、私が失敗して落としてしまった項目もあるのです。
先生からのフィードバックがあり、しばらくしてから、漠然とした悔しさがこみ上げてきま した。なぜだろう。と考えたら“チップに一番になって欲しかった”と気づきました。
チップは集中力がないと言われているのに、よく調整できました。という先生の励ましの言葉に、はっと気づいたのです。 チップを一等賞で卒業させてあげたかった。やり直しはありません。ごめんねチップ。これを教訓に今度から後悔しないよう、あわてないで1回1回の場、出会いを大切にしていこうと心に刻みました。
以下、印象的な項目をご紹介します。
1.ダメ『姿を隠して30秒マテ』は、0秒でした。
・・また新記録更新。私の慌てすぎでチップを大混乱させてしまいました(T_T)
2.ダメ『持ってこい』チップは、ちゃんと私の手まで持ってきたのに〜。私の終わらせ方が良くなくって駄目で
した。ごめんよ〜。“オレどうすればいいの?”って、その目が辛い・・。
3.ダメ『プレイボウ』またまたペタンとすぐフセました。しかし別の試技の合間に、フセの練習をしたら素晴
らしいワンダフルなプレイボウを!!いやぁぁぁ!さっきやって〜!なんだか直前の調整失敗しているようです(/_;)コマンドが摩り替わっています。
1.ハナマル『ケージに入れる』2日しか練習してないのに、私のコマンドでトコトコっと入ってくれました。 いい子だよぉ〜ホントに!
2.ハナマル『ゴハンを食べている最中に呼び戻し』一回も練習してません^^;hahaha・・・ しかし、これは絶対できるはず!!ゴハン皿に顔を突っ込んでいるチップの背後から気合を込めて呼ぶと、
皿から顔をパッと上げて、耳をフリフリさせながら、私のところに飛んできました。 うぅ(;_:)いい子だよぉ〜ホントに。心の中で感激して泣きました。
3.ハナマル『ヒール・ウォークの途中で横にとまる』できましたぁ。 しつこく、しつこく練習していたので、すごく嬉しい。
4.ハナマル『スワレ→3m.離れてフセ』できましたぁ。完成途中でしたので、集中してコマンドをだしました。 そうか〜それが成功のポイントかも。ものすごく集中できた時って、時間が止まったように思い出せます。
あの感覚を忘れないようにしたいです。
小型犬が苦手だったことは初回に書きましたが、白いトイ・プードルなんて、その中でも 特に“ありえない”犬でした。私のイメージとして、白トイプーは、小さくて弱々しくて、アイドルみたいな画一的な可愛さをもった犬。つまらない犬。と思っていたのです。
なんて偏見に満ちた傲慢な考え方でしょう!チップはそんな私のくだらない固定観念を打ち壊してくれました! 今、トイプーを表現するとしたら、“抜群の運動神経と狡いくらいの賢さをもち、多彩な表情を見せてくれる犬。
”プードルはお人形さんのような犬ではありません。小憎らしいほどの賢さで人間の様々な生活に合わせること のできるワンちゃんです。チップを見る目が変わり、プードルを見る目が変わり、他の犬種を見る目も変わりま
した。苦手だったタイプの犬種も、今では大好きになりました。
小さいワンコを扱うようになり、以前とはものの見方が変わりました。ドッグランでは、大きいワンコがチップに近寄ってくるとハラハラします。それは、もし間違いがあってチップが噛まれたらイチコロで死んでしまいそうだから。
小さいワンコの飼い主さんが大型犬に近寄られるのを怖がる気持ちがよくわかりました。それに小さい子は、自分の身を守ることに敏感です。いつだって、ちょっとした力に負けて
しまうから。小型犬を抱っこしていると、大型犬を抱きしめているときとはまた違う、不思議な気持ちになります。守ってあげたい。いつでも一緒にいたい。小さく脈打つ心臓の鼓動を身近に聞いていると離したくなくなります。
もうすぐ卒業が迫っています。楽しかったり苦しかったりした半年間。あっという間にすぎて しまいました。こんなに濃密な時間をすごしたのは久しぶりです。仲間や先生、お客様、犬達からたくさん学び、 私の犬観は大きく変わりました。犬は私たちの都合のよいことを考えている生き物ではありません。 自分の楽しみを優先させて生きる、私たちと同じ自分勝手な生き物です。そんなワンコを振り向かせ、人間同士が会話するようにコミュニケーションを楽しむ。トレーニングはワンコとのコミュニケーションタイムです。お互いに飽きないように、良い時間が過ごせるように、魅力ある生き物になること=相手のことを考える。 それが一番大事なことと感じました。
チップは今回をもって用賀校を卒業し、我が家のワンコとなります。今後はセラピードッグとして活躍できるよう、お互いに精進していきます。 卒業をゴールではなく、スタートと感じたのは初めてです。ドッグアドバイザーになっても、どうせ自分には何もできないだろうな。と思っていた気持ちがまったく変わりました。小さなことでもいい、とにかく一歩踏み出していこう。そんな気持ちでいっぱいです。落ち込んでしまったとき、悩んでいるとき、この担当犬奮闘記を励みにがんばれました。皆様、今まで本当にありがとうございました。
どこに行っても俺様は俺様のペースで生きる。それだけ。でも、もし新しい家や家族が気に入ったら、合わせてやってもいいと思っている。 何処かで、白くて小さくて誰よりも賢そうで、可愛いくて、ハンサムで、凛々しくて、雄々しい、えっと、 えっとそれから・・・とにかく、世界で一番かっこいいトイ・プードルを見たら、名前を呼んでくれ。 きっとそれは俺様だから!